Item No. :KFGL1670
Designer:KAJ FRANCK
Maker:Nuutajärvi
Color :BLACK
Size :H:160mm W:115mm D:140mm
ヴェネチアンガラスの技法に倣い、1850年代後半にNuutajärviで製造が始まったフィリグリーガラス。 その後一度途絶えていたこの技術に、Kaj Franckは1950年代初頭より取り組み、1961年にこの技法を蘇らせました。
Nuutajärviのフィリグリーガラスは、色ガラスを細く引き伸ばした棒状のロッドを、内側に溝を刻んだ木型へ丁寧に並べ、 そこへ透明ガラスを吹き込んで融着させながら、捻りを加えて成形されます。 棒状ガラスの色味や太さ、その配置に至るまで、カイ・フランク自身が細やかに選定を行っていました。
こちらは黒のフィリグリーガラスによる黒鳥のユニークピース。 カットサインは『K. Franck Nuutajärvi Notsjö』。 目立つダメージはなく、コンディションも良好です。
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Kaj Franck(カイ・フランク)は、20世紀フィンランドのモダンデザインを代表するデザイナーのひとり。 ヘルシンキの中央美術工芸学校(現アールト大学)ではArttu Brummer(アルッツ・ブルマー)に師事。卒業後は家具やインテリア、テキスタイルなど幅広い分野で活動しました。
1945年にKurt Ekholm(クルト・エクホルム)の要請でArabia(アラビア)に主任デザイナーとして迎えられ、戦後の日常生活に必要なテーブルウェアの刷新を担いました。 1946年には、Karhula-Iittala(カルフラ・イッタラ)のコンペで入賞したことを機にIittalaでガラスデザイナーとなりますが、1950年にArabiaと同じWärtsilä(ヴァルチラ)傘下のグループ企業となったNuutajärvi(ヌータヤルヴィ)に移籍し、ディレクターとしてArabiaと共通理念のガラスウェアのデザインを始めました。
『フィンランドの良心』とも称されたKaj Franckのデザイン思想は、「大衆のためのデザイン」と「デザイナーの社会的責任」という考えに基づいています。 シンプルな幾何学フォルムと装飾を排した色彩による表現で、長く使い続けることのできる普遍的なプロダクトを数多くデザインしました。
ArabiaのKILTA(現TEEMA)シリーズやNuutajärviのタンブラー5027(現KARTIO)シリーズは、現在もIittalaで製造が続けられるロングセラーとなっています。 またその一方で、Nuutajärviでは工芸的アプローチによる芸術性の高いユニークピースのガラス作品も数多く手がけており、これらにFranckの芸術家としての側面を見ることができます。
1960年からはヘルシンキの芸術デザイン学校(現アールト大学)で教育にも携わり、フィンランドのデザイン教育にも大きな影響を与えました。 ルニング賞(1955年)、ミラノ・トリエンナーレ グランプリ(1957年)、コンパッソ・ドーロ賞(1957年)など受賞歴多数。
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