MARITA LYBECK|マリタ・リューベック|1906–1990|FINLAND
Marita Lybeck(マリタ・リューベック)は、フィンランドの女性デザイナー・陶芸家。
兄はARTEK設立メンバーの一人で、美術史家・批評家として知られる Nils-Gustav Hahl(ニルス・グスタフ・ハール)。
兄を通じて当時のモダニズム運動の中心人物たちと交流し、Aino Aalto(アイノ・アアルト)の依頼をきっかけにARTEKのための陶器やテキスタイルをデザイン。
1937年のパリ万国博に出展されたAlvar Aalto(アルヴァ・アアルト)の家具のファブリックや、SAVOYレストランのためのテーブルウェアの一部などを手掛けました。
1947年には自身のスタジオEMMELを設立。国内の赤土を用い装飾を抑えたシンプルなフォルム、自由な組み合わせやスタッキングができるなど、モダンで革新的なデザイン理念に基づくテーブルウェアを職人の手の痕跡が残るハンドメイドで発表しました。
1951年にはARTEKで「Form och funktion i rödlera(赤土のフォルムと機能)」と題した個展を開催するなど好評を得ましたが、その後Kaj Franck(カイ・フランク)のKILTAシリーズなどに代表される、同じデザイン理念を持つ工業的な大量生産のテーブルウェアとの価格競争が激化し1957年に閉業しました。
1957年からは、EMMEL設立以前にARTEKの陶器を製造していた地元の陶器メーカーKERAのアートディレクターに就任し、1958年まで在籍。
その後、ヘルシンキの百貨店Stockmannのアート・デザイン部門のマネージャーとして活躍しました。
1954年のミラノ・トリエンナーレではシルバーメダルを受賞。