GÖRAN BÄCK|ヨラン・バック|1923–2003|FINLAND
Göran Bäck(ヨラン・バック)は、Arabia(アラビア)で長年にわたり活動した陶工・轆轤職人、デザイナー。
1941年から姉Rakel Bäck(ラケル・バック)の陶器工房で働き、陶土の調製と轆轤成形を担当。その後、Arabiaの衛生陶器部門で鋳込み成形を経験したのち、一度故郷へ戻り、1945年には小規模な陶器工房、続いてKERA(ケラ)で陶工・轆轤職人として働きました。
1945年末にArabiaへ戻ってARA部門で轆轤成形などに携わったのち、1946年夏にはKaj Franck(カイ・フランク)が設立したモデルデザイン部門にKaarina Aho(カーリナ・アホ)とともに加わり、当初は陶工としてKaj Franckがデザインしたプロトタイプを轆轤で制作し製品化に向けた試作を担いました。
1957年にはArabiaの派遣で約1年間西ドイツに滞在してプロダクトデザインを学び、帰国後は独立したデザイナーとして自身の製品を手がける一方、Kaj Franckのプロトタイプの轆轤制作も続けました。
陶土の調製から轆轤、鋳込み、試作まで、製造現場でさまざまな工程を経験し、そこからデザインへと活動を広げた経歴は、専門的なデザイン教育を経てArabiaに入った同時代の多くのデザイナーとは異なるGöran Bäckの大きな特徴です。
1986年までArabiaに在籍し、戦後のテーブルウェアをはじめとする数多くのモデルに携わり、同社の製品開発を支えた人物の一人です。