Item No. :SARP296
Designer:TIMO SARPANEVA
Maker:IITTALA
Color :GREY
Size :H:200mm φ: 162mm
1964年に発表された『FINLANDIA』シリーズは、Timo Sarpaneva(ティモ・サルパネヴァ)の1960年代の代表作。
新たな技術を追い求めてガラスの表現の探求と実験を繰り返す中、1963年に別の実験に際しての副産物であった表面が焼け焦げた木型をヒントに作品へと発展させました。
焼け焦げた木型の表面がそのままガラスに写しとられた凹凸のある不規則な表面のテクスチャは、 1950年代から続いたシンプルなモダンデザインがやや停滞した1960年代において革命的な表現であり、この後1970年代まで続くトレンドとなりました。
同じ品番でも複数の木型があり、また木型の表面も製造を続けていくうちに変化するため、フォルムや表面のテクスチャーなど同じ品番でもひとつひとつユニークな作品に仕上がります。
サイズやフォルムにもよりますが、一つの木型から製造できるのは10〜20個だったようです。
こちらは、『FINLANDIA』シリーズとして最初に発表された作品の一つ『3356』。
1964年から1970年にかけて製造。
カットサインは『TIMO SARPANEVA - 3356』。
Timo Sarpaneva(ティモ・サルパネヴァ)は、ヘルシンキの中央美術工芸学校でグラフィックデザインを専攻。
卒業後の1949年にRiihimaen Lasiのガラスデザインコンペで2等を獲得し、ガラスデザイナーとして招待されますが、
無償のデザイン提供という屈辱の提示により交渉決裂に終わりました。
ガラスデザイナーへの道を模索するなか、1950年にIittalaの親会社であるAhlstromの展覧会やショーウィンドウ、グラフィックの仕事を得ました。
同年にデンマークのHolmegaardからガラスデザインの依頼を受けてAhlstromを辞める覚悟を決めますが、
Ahlstromからグループ企業のIittalaでのガラスデザイナーへの道を提案され翻意し、
1951年からIittalaでガラスデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。
最初に取り組んだ洗練された芸術性の高いアートピースで、1954年のミラノトリエンナーレでグランプリを受賞、
1956年に発表したマウスブローによる実用ガラスである『i-line』でも1957年にグランプリを受賞するなど、
1946年からIittalaでデザイナーとして活躍していた盟友Tapio Wirkkala(タピオ・ウィルカラ)と共にIittalaをフィンランドを代表するブランドに押し上げました。
Iittalaでは、ポスターやパンフレット、パッケージなどグラフィックデザインでも活躍。
とりわけ『i-line』のためにデザインしたロゴマークは、後にブランドロゴマークとなり長きに渡ってiittalaの象徴として使用されました。
アートガラス、実用ガラス、陶磁器、グラフィック、テキスタイルなど幅広い分野で活躍し、フィンランドのモダンデザインを代表する傑出したデザイナーのひとりです。
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