Item No. :HLTY004
Designer:Helena Tynell
Maker:Riihimäen Lasi
Size :H:175mm W:75mm D:70mm
Helena Tynell(ヘレナ・ティネル)によってデザインされた『Forest(Metsä)』と名付けられた作品。
1966年にヘルシンキのGalerie Strindbergで開催された、Riihimäen Lasi(リーヒマエン・ラシ)在籍20周年記念展で発表されたシリーズで、不規則な凹凸のある型を用いて層状に鋳造された重量感のある彫刻的なアートガラスです。
内部には青や緑、紫の色ガラスと気泡が内包され、表面には、複数回に分けて流し込まれたガラスの層が冷却される過程で生じた皺状のテクスチャーが見られます。
角や上面・下面だけでなく側面にも不規則に研磨が施され、研磨された平滑な面と鋳造時の質感を残した面が入り混じることで光の反射や透過が複雑に変化し、ガラスの厚みの差、内部の色ガラスと気泡も相まって、見る角度によって異なる奥行きと陰影を生み出しています。
カットサインは『HELENA TYNELL RIIHIMÄEN LASI OY』。
※目立つダメージなく良い状態です。
Helena Tynell(ヘレナ・ティネル)は、フィンランドの女性デザイナー。
ヘルシンキの中央美術工芸学校では図案デザインを専攻。在学中からTaito(タイト)でパートタイムの製図工として働き、卒業後はArabia(アラビア)の芸術部門で働き始めますが、後に夫となるTaitoのPaavo Tynell(パーヴォ・ティネル)からの引き留めもあり、午前はTaito、午後はArabiaで陶芸作品の制作を行うという、二つの仕事を掛け持ちしました。
1946年にArabiaを離れた後、Taitoでの仕事を通じて度々訪れていたRiihimäen Lasi(リーヒマエン・ラシ)でガラスデザインに興味を持ち、同年より同社でガラスデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。
Riihimäen Lasiでは、Iittala(イッタラ)から戻ってきた、フィンランド屈指のエングレーバーTeodor Käppi(テオドル・キャッピ)との協働による緻密なエングレービング作品をはじめ、カラフルな実用ガラス、様々な技法を用いたアートガラスを手がけるなど、1976年まで同社を代表するデザイナーの一人として活躍しました。
また、1961年からはドイツのBega-Limburg(ベガ・リンブルク)で、照明器具やアートガラス、カタログのグラフィックまで手がけ、1993年まで同社のデザイン活動に大きく貢献しました。
1967年と1968年にはドイツのDie gute Industrieform prizeを受賞し、1983年にはフィンランドの国家芸術家年金を授与されるなど、国内外で高く評価されました。
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