TUMBLER (GREY) 1719-020
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¥22,000
/
税込

Item No. :KFGL1959
Designer:Kaj Franck
Maker:Nuutajärvi
Size :H:70mm Φ:70mm 200ml

Stock 1

Kaj Franck(カイ・フランク)によって1953年にデザインされたタンブラー1719。
1953年、1963年から1967年に製造されました。

Kaj Franckのガラスデザインにおける幾何学フォルムのはじまりともいえる、1952年にデザインされたユニークピースをもとに、1953年に〈KF212〉へと展開された造形の特徴である、底面が山型に突起した意匠が落とし込まれたプロダクトです。
この意匠は、ほかにもいくつかのアートピースやプロダクトに採用されており、1950年代のKaj Franckを象徴する造形要素となっています。

1954年のミラノ・トリエンナーレで名誉賞を受賞した作品群のひとつであり、1954年から1957年に北米を巡回した、北欧のモダンデザインを語るうえで最も重要な展示のひとつである「Design in Scandinavia」展にも出展されました。
また、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やロンドンの大英博物館にも収蔵されています。

型吹き(廻し吹き)の技法により製造されており、ガラスの厚みやサイズ、山型の突起に個体差があります。

希少なモデル。
※目立つダメージなく良い状態です。

KAJ FRANCK|カイ・フランク|1911–1989|FINLAND

Kaj Franck(カイ・フランク)は、20世紀フィンランドのモダンデザインを代表するデザイナーのひとり。中央美術工芸学校でフィンランドデザイン界の重鎮Arttu Brummer(アルットゥ・ブルンメル)のもと、家具デザインを学び、在学中の1930年にはBrummerに率いられた研修旅行でストックホルム博覧会を訪れ、機能主義の新しい潮流に触れました。1932年に卒業後、家具やインテリア、テキスタイル、玩具など幅広い分野で活動し、1934年にはRiihimäen Lasi(リーヒマエン・ラシ)で製図工として短期間働きました。1939年以降は第二次世界大戦の影響により活動が制限されましたが、この時期の経験は、のちの社会性を備えたデザイン思想の形成につながりました。

1945年、ArabiaのアートディレクターであったKurt Ekholm(クルト・エクホルム)に招かれ、Arabia(アラビア)で戦後の日常生活に必要なテーブルウェアの刷新を担いました。Ekholmはこの時、Arabiaで初めてテーブルウェアのデザインを専門に担うデザイナーを起用しており、その最初の担い手となったのがFranckでした。もともと陶芸の訓練を受けていなかったことから、既存のテーブルウェアの慣習にとらわれない新たな視点を持つデザイナーとして起用されたと考えられます。

1946年にはKarhula-Iittala(カルフラ・イッタラ)のコンペで入賞したことを機にIittalaでガラスデザイナーとなりますが、1950年にNuutajärvi(ヌータヤルヴィ)がArabiaと同じWärtsilä(ヴァルチラ)傘下のグループ企業となったことを機に移籍し、ディレクターとしてArabiaと共通理念のガラスウェアのデザインを始めました。

『フィンランドの良心』とも称されたKaj Franckのデザイン思想は、『大衆のためのデザイン』と『デザイナーの社会的責任』という考えに基づいています。シンプルな幾何学フォルムと装飾を排した色彩による表現で、長く使い続けることのできる普遍的なプロダクトを数多くデザインしました。彼にとって美しさとは、"necessary, functional, justified and right"(「必要であり、機能的であり、正当であり、適切であること」)でした。

1950年代にデザインされたArabiaのKILTA(現TEEMA)シリーズやNuutajärviのタンブラー5027(現KARTIO)シリーズは、Kaj Franckの思想を最も端的に示す代表作であり、現在もIittalaで製造が続けられているロングセラーとなっています。特にKILTAは、必要な器を個別に選び、自由に組み合わせて使うという革新的な考え方を提示し、従来の食器セットのあり方を再定義するとともに、その後のモダンテーブルウェアの方向性を示しました。またその一方で、Nuutajärviでは、1970年代を中心に様々な技法を駆使した工芸的アプローチによる芸術性の高いユニークピースのガラス作品も数多く手がけており、そこにはFranckの芸術家としてのもうひとつの側面を見ることができます。

1960年からはヘルシンキの芸術デザイン学校で教育にも携わり、フィンランドのデザイン教育にも大きな影響を与えました。また、その名を冠したKaj Franckデザイン賞が設けられていることからも、その功績と影響の大きさがうかがえます。1954年のミラノ・トリエンナーレでの名誉賞をはじめ、1955年のルニング賞、1957年のミラノ・トリエンナーレでのグランプリ、コンパッソ・ドーロ賞など受賞歴多数。


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