TEA POT
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¥132,000
/
税込

Item No. :SPMC241
Designer:Signe Persson-Melin
Maker:Signe Persson-Melin
Size :H:170mm φ:135mm

Stock 1

Signe Persson-Melin(シグネ・ペーション・メリン)によるストーンウェア製のティーポット。

外側は茶褐色の素地の質感を残した表面で、櫛目状の細かな刻みが凹凸と陰影をつくり、角度によって半艶の表情をわずかに見せます。内側には透明釉が施され、素地の色を透かした艶が見られます。

籠職人の手によって丁寧に巻き込まれたラタンの把手は、初期工房作品に見られる特徴のひとつです。

底面のサインは、Signe Persson-Melinのシンボルである『魚(カレイ)マーク』と『SP』。『SP』の刻印から、1955年にJohn Melin(ジョン・メリン)と結婚する以前に制作された、キャリア最初期にあたる工房作品となります。

※目立つダメージなく良い状態です。

SIGNE PERSSON-MELIN|シグネ・ペーション・メリン|1925-2022|SWEDEN

Signe Persson-Melin(シグネ・ペーション・メリン)は、スウェーデンを代表する女性陶芸家・デザイナーのひとり。

1944年、ストックホルムのTekniska skolan(現 Konstfack)の陶芸科で学び始めますが、より直接的に土と向き合う環境を求めて休学し、1946年からコペンハーゲンのKunsthåndværkerskolenへ進みました。1947年にはSaxbo(サックスボ)でNatalie Krebs(ナタリー・クレブス)のもと実習を行い、1948年にはイギリスへ渡り、Lucie Rie(ルーシー・リー)のもとを訪れ、セント・アイヴスにあったBernard Leach(バーナード・リーチ)の工房も訪問しました。

1949年にTekniska skolanを卒業後、マルメに自身の工房を設立し、1951年にはデンマーク人の轆轤職人Ernst Christensen(エルンスト・クリステンセン)を迎えて制作体制を整えました。1953年、ストックホルムのGalerie Moderneで、テキスタイルデザイナーのIngrid Dessau(イングリッド・デッサウ)とともに初めての展覧会を開催。展覧会は高い評価を受け、この経験は二人にとって作家としての大きな転機となりました。

1952年には、ヨーテボリのRöhsska美術館で開催された工芸展に参加し、Arabia(アラビア)でディレクターとして活躍したのち、ヨーテボリで活動していたKurt Ekholm(クルト・エクホルム)から高い評価を受けました。

1955年にアートディレクターのJohn Melin(ジョン・メリン)と結婚。同年には、北欧のモダンデザインを語る上で最も重要な展示のひとつであるヘルシンボリ開催のH55展に参加。コルク蓋、刻印された文字、手仕事の跡を残した質感を組み合わせたスパイスジャーは、大きな注目を集めました。

1950年代後半には、夫のJohn Melinの盟友でもあった芸術家・デザイナーのAnders Österlin(アンダース・オスタリン)と協働したマルメのプール施設やストックホルム地下鉄T-Centralen駅、Gustavsberg(グスタフスベリ)でも活躍した芸術家Anders Bruno Liljefors(アンダース・ブルーノ・リルジェホルス)と協働したFolkets husなど、公共空間のための陶壁や装飾にも取り組みました。

1966年に工房を閉じた後、フリーランスデザイナーとして、1967年にグラスシリーズ『Ruben』を手がけたことをきっかけに、Boda(ボダ)でガラスプロダクトのデザインに取り組みました。1971年には、Bodaの新たなブランドであるBoda Nova(ボダ・ノヴァ)の立ち上げに、夫のJohn Melinとともにコンセプト段階から参加。耐熱ガラスやストーンウェアを含むプロダクトを通じて、当時の暮らしに応じた新しい食卓のあり方を提示しました。その後もRörstrand(ロールストランド)、Höganäs Keramik(ホガナス・ケラミック)、Gustavsberg、Design House Stockholm(デザインハウス・ストックホルム)、Svenskt Tenn(スベンスク・テン)など、スウェーデンの主要メーカーで多くのプロダクトを手がけました。

陶磁器、ガラス、コルク、ステンレス、アルミニウムなど、素材を横断しながら、工芸から工業デザインまで活動の幅を広げました。特に陶磁器においては、土の表情を残しながら釉薬を施す構成、刻印やレリーフによる表面処理、丸みと角ばった形の組み合わせが、初期作品からプロダクト、晩年の作品まで繰り返し展開されています。

1986年には、Konstfackの陶芸・ガラス部門において、スウェーデン初の教授に就任。1999年には地元マルメに制作拠点を戻し、晩年まで精力的に活動を続けました。

1958年にLunning Prize(ルニング賞)、1973年にGregor Paulsson Prize(グレゴール・ポウルソン賞)、2001年にPrins Eugen Medal(プリンス・エウシェン・メダル)を受賞するなど、受賞歴多数。


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